40代で早期退職して「年金」に頼らずに90歳まで生きるためにはいくら貯金が必要か、シミュレーションしてみた。これからはどんどん平均寿命が伸びると思うので、90歳まで生きても全然おかしくない。個人的にも90歳まで年金に頼らずに生きることを目安にしている。
使用したツールは「逃げ切り計算機」だ。
シミュレーションで使用したデータは次のとおり。
計算
生活費(初年)=200万円/年
年間利息=3%, 5%
インフレ率=2%
年金受給額=0円
これらのデータで、40歳、45歳、50歳で早期退職するケースを計算してみた。
結果
40歳:5,700万~8,000万円
45歳:5,300万~7,500万円
50歳:5,000万~6,900万円
例えば40歳で早期退職する場合、「年間利息5%なら5,700万円、3%なら8,000万円必要」、という結果になった。
年間利息3~5%を実現するには銀行預金だけでは難しいから、金融資産の一部を株のようなリスク資産に投資することになる。
生活費は初年を200万円(毎年2%ずつ増額)で計算したが、もっと少なくてすむなら必要な貯蓄額は下がる。
もちろん、年金がゼロになるということは現時点では考えにくいが、上記の貯蓄があれば「年金は全部貯蓄に回せる」という精神的余裕ができる。
早期退職は、貯蓄の金額以上に大事なのが「精神的余裕」だ。
お金の心配は時間のムダ
※2015.6.4追記
早期退職の前に貯蓄を作る理由は、「お金の心配を最小限にする」ためだ。
余裕資金が何億円あっても「お金の心配をゼロにする」ことはできない。
お金の心配はゼロにはならないが、毎日お金の心配ばかりしているとセミリタイア生活がサラリーマン時代以上にストレスの大きな生活になってしまう。
お金の心配ばかりする生活なんて、時間がもったいない。だから退職前に貯蓄を作るべきなのだ。