悔しい、恥ずかしい。
銀行のATMコーナーに立ち寄った。
ATMの入金が終わって家に帰ろうとした。
ふと、ATMコーナーの前にある溝の中をのぞいてみると、10円硬貨が1枚落ちていた。
溝の幅は20cmくらいで、深さは15cmくらいだった。
水は流れていない。
ただし、溝の上に金網が置いてあった。
ネットで調べると溝の上においてある金網は「グレーチング(grating)」と言うらしい。
個人投資家たるもの、10円があるのに無視して帰るわけにはいかない。
溝の下にあるお金は有効活用される可能性がゼロだ。
投資家として放置できない。
お金が取れない
グレーチングのせいで、指を突っ込んで溝の底にある10円硬貨取ろうとしても無理そうだ。
人がいるのでちょっと恥ずかしかったが、溝からグレーチングを取ろうとして、格子を握って上に引き上げようとした。
上がらない。
グレーチングと溝ががっちりと固定されていて、ビクともしない。
10円硬貨1枚とはいえ、超低金利時代には貴重だ。
もし、銀行預金で10円の利息をもらうにはいくら必要か計算してみた。
100万円の元本
普通預金の利息を0.001%だとすると、利息10円(税込)の元本は、
10÷0.001%=1,000,000(円)
だ。
100万円でっせ。
100万円を1年預けてやっと10円。
税抜きで8円。
悔しいけど、まだあの10円硬貨は溝の中にある。
次回ATMに行くときは、割り箸を持っていって先にガムをつけて取ってみようかな、と妄想する。
あくまでも妄想なのでもちろん実行はしていない。