早期退職を「本気で」考え始めたのは35歳くらいだった。
それまでは愚痴レベルで「もういやだ!会社辞めた~い!」と思うことは何百万回もあった。
しかし「愚痴」でしかないので本気で辞めようとは思わなかったし、退職のための行動もとらなかった。
せいぜい「会社を飛び出して自由になろう」系の自己啓発本を読んだり、セミリタイアした人のブログを読んで「ガス抜き」をする程度だった。
面倒くさい
早期退職してセミリタイアした人をうらやましいと思うことはあっても、実際に行動を起こすことはなかった。
理由は簡単で「面倒だから」。
早期退職なんかしてお金はどうするのか、考えるのが面倒くさい。
無職になったら、面倒くさい人たちに後ろ指は指されるし、プライドが傷つくのが面倒くさい。
「会社を辞めて何をするのか?」訊かれるのが面倒だし答えるのも面倒くさい。
上司に退職の意思を示すのが面倒くさい。
とにかく、現状を変えるのが面倒くさい。
会社を辞めるのは面倒くさいからいやだ。
でも、会社を辞めないのもいやだ。
どっちに転んでもイヤだ。
いやだけど、面倒くさいから仕方なく現状に妥協して耐えていた。
今の貯金で大丈夫なのでは
会社を辞めたい、でも面倒くさいことは避けたい、という日々が続いていた。
結局、早期退職するきっかけを与えてくれたのは、「貯金」だった。
一生遊んで暮らせる貯金があったわけではないけど、「質素な暮らしができれば平均寿命くまでならなんとかなるんじゃないか」と思えるレベルの貯金があった。
質素な暮らし……もうできてるやん。
じゃあ、今すぐ辞めても大丈夫なんじゃないか?
大丈夫な根拠は……「大丈夫」と思えていること(笑)。
「一生遊んで暮らせる貯金はないけど、会社を辞めても大丈夫」と思い始めたのが30代末期の頃だった。
本当は40歳より前に退職しておけばよかった、と今も後悔している。
結局、会社を辞めたのは退職を本気で決意した5年後の40代前半だった。
まとめ
「会社を辞めても大丈夫」と思えたときが最適な辞めどき。