2018年2月上旬は国内外とも株価が乱高下した。
こんなときは株式投資の良書を読むに限る。
テレビやネットの経済ニュースは百害しかないから見ない方がいい。
ということを、インデックス投資のバイブル『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んでわかった(わたしが読んだのは第10版)。
本書の中の好きな言葉を再度紹介する。
ちなみに最初に紹介した記事は次の記事だった。
なぜ株価が暴落すると世間は騒ぐのか
2回も紹介したいのはこの言葉だ。
群集心理というのは、幸福の絶頂にある時にさらに大きなリスクをとりたくさせるように、逆に悲観論が支配する暴落の局面では最悪のタイミングで全員にタオルを投げ入れさせるように働くのだ。メディアもまた、世間の関心を煽るために下げ相場のきつさをことさらに誇張し宣伝し、集団自決的な行動に拍車をかける。
出典『ウォール街のランダム・ウォーカー 原著第10版―株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール著, 日本経済新聞出版社, 2011) p. 322
「メディアもまた、世間の関心を煽るために下げ相場のきつさをことさらに誇張し宣伝し」と言っているように、まるで歴史的な大暴落が起こったかのように騒ぐ。
何が言いたいのかと言えば株価の暴落(または値上がりも)は実態よりもかなり増幅して伝えられる、ということだ。
メディアはとにかく騒ぎを大きくしたい
例えばこのニュース。
NY株急落、過去最大の下げ幅 終値2万4345ドル https://t.co/jggQK6Y5dD
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年2月5日
2018年2月5日のニューヨーク・ダウの「下げ幅」が過去最大だったとのこと。
「下げ幅」という言葉に違和感を感じた人が多かったと思う。
「過去最大」という大げさな形容詞を何が何でも使いたいから「下げ幅」という名詞を使わざるを得なかったのかなという疑問が沸く。
投資家が知りたいのは「下げ幅」という「金額」なんかじゃなく、「何%下がったか」という「割合」だ。
長期投資をしている身としては、『ウォール街のランダム・ウォーカー』にあるような「群集心理」には付き合わないようにしたいものだ。