『残酷すぎる成功法則』(エリック・バーカー (著), 橘玲 (監訳), 竹中てる実 (翻訳), 飛鳥新社, 2017)を読んだ。
「成功」や「幸福」を科学的に追求した本だ。
本書を読んで、サラリーマンを辞めて早期リタイアすると幸福度が上がるという法則は科学的に証明されていることがわかった。
サラリーマン時代は直感的に「会社を辞めてのんびりできれば幸福だろうな」とは何となく感じてはいたが、科学的にも正しい選択だったんだな。
人生をコントロールできる幸せ
なぜ早期リタイアするだけで幸福になれるのか。
本書では小企業経営者の調査結果を紹介していた。
「小さな会社の経営者」という仕事は、会社員に比べて激務でリスキーだ。
なのに8割近い経営者が「小企業の経営者になって満足している」と答えたのだ。
彼らが起業した理由は「誰にも雇われていないから」「自分で決定を下したかったから」「自分の好きなようにやりたかったから」と回答しているとのこと。
- 誰にも雇われてない気楽さ
- やりたいことを自分で決められる
- 自分の好きなように生きられる
これら3つの「人生の満足度が上がる理由」は、「早期リタイア」で得られる幸福と同じだ。
つまり、「人生の時間」のほとんどを自分でコントロールできる「自分時間」にできるから満足度が上がるのだ。
計画を立てると成功して幸福になれる?
もうひとつ、本書を読んで面白いと感じたのが、
「計画を立てると成功して幸福になれる」
という法則だ。
なぜ計画を立てると幸福になれるかといえば「計画 = 人生を自分でコントロールしている」からだ。
「計画」は早期リタイア希望者・実践者は死ぬほどやっている。
退職前に何回もやったし退職後もやっている「逃げ切り計算機」による資金シミュレーションや退職後や老後の計画などなど。
早期リタイアの計画を立てて、何度も見直したり検討したりしながら実践していく……これだけでも成功と幸福に近づいている。
早期リタイアの成功と人生の幸福を科学的に追求したければ本書は一読の価値がある。