やられた。
すっかりだまされた。
「√36の平方根は?」
という問題に。
上記の問題はYouTubeの動画で見た。
参照【答えられますか?】大人は意外と間違える平方根の超基礎!!(YouTube)
無意識のうちに「±6」と答えていた。
「√36の平方根は±6」ではない。
正答
「√36の平方根は?」の答えは「±√6」だ。
平方根の定義は、「実数aがa ≧ 0 のとき、2乗してaになる数のこと」だ。
√6と-√6はともに、2乗すると√36となる(ふつうは√36とは言わず6と言う場合がほとんどだろうけど)。
誤答の「±6」は、2乗すると36になるので「36の平方根」だ。
「√36の平方根は?」という問題の答えを数式で表すと、
$$\sqrt {\sqrt {36}} = \pm \sqrt {6}$$
となる。
なぜ間違えたのか
なぜ「√36の平方根は?」という問いに「±6」と答えてしまったのか?
理由は「思い込み」だ。
「○の平方根は?」の「○」は「正の整数」という思い込みがあった。
「4の平方根は?」という問題なら「±2」と瞬時に正答しただろう。
思い込みで発生した盲点のため、「√36」の「√」が見えなくなって「36」と早合点しまった。
参考文献新体系 高校数学の教科書 上(芳沢 光雄(著), 講談社ブルーバックス, 2010) p. 25
追記:平方根の復習
そもそも「平方根」とは何か、復習しておく。
平方根とは、「ある数xを2乗するとaになるとき、この数xをaの平方根という。」(『新体系 中学数学の教科書 下』(芳沢 光雄(著), 講談社ブルーバックス, 2012) p. 26)
x = 25のとき、
25 = 52、25 = (-5)2
なので、25の平方根は5と-5だ。