株式投資関係のブログや本を見ていると、「長期投資家」になることを勧めるものがある。毎月定額を国内外のインデックスファンドの購入に当てるというものだ。早くから初めて定年まで続ければ2,3000万円くらいは資産を作れるかもしれない。
ただ、長期投資をしたからといって儲かるとはかぎらない。短期だろうと長期だろうと購入金額<時価、とならなければ意味がない。また、投資と同時並行に貯金もしていかないと、金融資産全体に占めるリスク資産の額が大きくなり、リスキーなポートフォリオとなるおそれがある。
このように、長期投資家は「運」の要素もあるので最終的な資産額は不確定だが、節約は自分でコントロールできるので「気力」さえあれば成功率の高い蓄財方法だ。特に長期間節約すれば驚くほどの額が貯まる。「節約できること」が大きな資産となる。これからデフレを脱却すれば、節約だけでは蓄財することは難しいかもしれないが、やはり無駄遣いをせずに必要最低限の支出でやりくりできる「節約能力」は「大きな資産」となると思う。