【合同式】11で割ると7余り、31で割ると11余る整数

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先日、ネットで次のような中学入試の問題を見つけた。

11で割ると7余り,31で割ると11余る整数の中で,1950にもっとも近い整数はいくつになりますか。

豊島岡女子学園中学(2019年)

出典中学受験算数教室サンスク「数の性質|商と余り(豊島岡女子学園中学 2019年)」

豊島岡女子学園中学(偏差値76)という難関私立中学の入試問題だ。

わたしは「合同式」を使って解いてみた。

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答案

求める整数をxとして「11で割ると7余り,31で割ると11余る」を合同式で表すと、

x ≡ 7 (mod 11) ……①
x ≡ 11 (mod 31) ……②

割る数を11と31の最小公倍数である341でそろえると、

31x ≡ 217 (mod 341) ……③
11x ≡ 121 (mod 341) ……④

④×3
33x ≡ 363 ……⑤

⑤-③
2x ≡ 146 (mod 341)

合同式の性質より、

2x – 146 ≡ 0
2(x – 73) ≡ 0 (mod 341) ……⑥

2と341は互いに素(共通の約数が1だけ)だ。

なので「2(x -73)」が341で割り切れるには「x – 73」が341の倍数でないといけないから、

x – 73 ≡ 0
x ≡ 73 (mod 341)

よって、整数xは「341で割ると余りが73」であることがわかる。

1950に近い数

「341で割ると余りが73」である整数のうち、1950に近い数を求める。

1950を341で割ると約5.7なので、求める数は341に5か6をかけて73をたした数だ。

341に5をかけて73をたしてみると、

341 × 5 + 73 = 1778 → 1950との差は172

341に6をかけて73をたしてみると、

341 × 6 + 73 = 2119 → 1950との差は169

2119の方がわずかに1950に近いから、

求める答えは2119

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