早期リタイアする一番のメリットは、自分のやりたい仕事だけをやりたいときにやり、好きなだけ休める、ということだ。
早期リタイアというと「何もしない」という印象があるが、リタイア後も自分の行動次第では収入が得られることがわかったので、貯金を取り崩すだけの生活ということはない。
仕事をするといっても、都合が悪い日時に拘束されたり、無理な納期に追われるということはない。仕事の種類、時間、報酬を自分でコントロールできることが大事なのだ。この点はサラリーマンともフリーランスとも違うと思う。
では何もかも自由でのんびりできるかというと、そうでもない。仕事の選定、開始から報酬の回収まですべて自分の頭で考えて行動しないといけない。会社で言えば、営業、広報、製造、物流、購買、財務、経営、総務、人事、ITなどなど全部ひとりでやるような感じだ。これが楽しい!
サラリーマン時代は、労働時間や業務内容は自分では決められない代わりに「何も考えなくてもいい」というメリットがあった。何も考えなくても定期的にお金が入り、何も考えずに消費する。これがサラリーマン時代の快楽だったかもしれない。定年までは会社が面倒を見てくれるし、定年後は国が面倒を見てくれる。失業して破産しても生活保護がある、、、無理して自分の頭で考えて動く必要なんてどこにもない。
ただし、このサラリーマンのシステムは、人口と所得が右肩上がりというのが前提となっているので、今の設計仕様でいつまで持つのかわからないという欠点がある。
早期リタイアするにしてもサラリーマンでいるにしても、自分で考えて行動するクセはつけておきたいものだ。