投資関係の雑誌を読んでいると、年代別の資産運用方法が紹介されていた。
- 40代まで…家、車、教育費に出費を強いられるので、少しずつ積立投資
- 50代…昇進して給与がアップするはずなので、投資額を増やす
- 60代以降…今までに身につけた投資スキルと、退職金+積立投資で蓄えた潤沢な資金で余裕を持って投資
これはかつての一般的な大手企業のサラリーマンに当てはまったケースだろう。
終身雇用時代の投資
問題なのは
- 50代に順調に昇進、昇給すること
- 退職金が満額支給されること
- 会社が定年まで合併・買収・倒産がなく存在していること
- 投資が成功すること
- 経済成長が続くこと
が大前提だ。
もしどれか失敗すると、住宅ローンなどの借金の山と塩漬けの投資信託だけが残る可能性がある。
自分でコントロールできる要素が少なく、ギャンブル的ともいえる。
早期リタイアするための投資
安全に早期リタイアの資産運用はこうなる。
- 40代まで…高額商品は買わずにひたすら貯金して、余剰資金で投資
- 40代以降…余剰資金を投資に回しながらも、少しの出費で自由な時間をのんびり暮らす
別に、40代のように年齢で区切らなくても「退職前」「退職後」という区切りでもいいと思う。
この資産運用方法は、自分でコントロールできる要素が大きいということだ。
将来の収入を担保に借金する必要はないし、昇進昇給を当てにしなくてもいい。
とりあえず退職時まで会社が存続してくれたらいい。
自分勝手かもしれないが、会社が存続するかどうかなど、従業員一個人の力ではどうにもならない。
早期リタイアするための資産運用法を実践するには、早いうちから低コスト体質を身につけておく必要がある。
無理して節約するする必要はないが、節約が苦痛なら早期リタイアは止めたほうがいいかもしれない。
節約とは頭をフル回転させてお金を使わなくていい方法を考えることだ。
頭を使えばお金を使う必要性は小さくなる。