投資関係のブログを読んでいると、金融資産の具体的な金額を公表している人がよくいる。投資成績だけではなく、資産別の具体的な金額まで公表している。
高額な金融資産残高の公表は、仮に匿名であっても危険が伴う。自分では気をつけていても何かのきっかけ、ミスで本名がバレる可能性があるからだ。記事の中で思わずポロッと本人に繋がる話をしてしまう危険性もある。記事を読んでいて「こんなこと書いて、関係者が読んだら、本名がバレバレじゃないか」と感じることがよくある。
家族、親戚にバレたら面倒
もし何かの手違いで本名がバレた時、特に家族や親戚にばれたら面倒そうだ。
「あいつ、こんなに貯めこんでいるのか!ちょっと貸してもらおう」
「俺は将来相続するんだぞ!株なんかやめてちゃんと貯金しておけ!貯金をたっぷり残してさっさと死ね!」
こんなふうに思う「カネに困っている」親族がいないとも限らない。
一人暮らしの危険
もし一人暮らしの中高年、老人や女性であることがバレたら、もし詐欺や強盗がブログを読んでいたら……。犯罪者がターゲットを定め、すべての記事を読んでプロファイリングして個人を特定する可能性は否定できない。
もし一人暮らしの小金持ちであることを公表しているのなら「友人から猛犬をもらいました」「毒蛇を部屋に放しています」「空手の得意な恋人ができました」という記事を書いたほうがいいかも。
対策
・金融資産の具体的な総額は匿名であっても公表しない(「株式投資分だけ」のように資産の一部にとどめる)
・金融資産を公表したら、個人情報(本名、年齢、現住所(市町村レベル)、家族構成等)は絶対に公表しない。文字情報だけでなく写真にも注意。体力(腕力)のない人が小金を持って一人暮らししていることを公表するのは非常に危険だ。
・本名がバレるような「リアルタイム」の活動報告はしない(旅行、会合、仕事、人事異動等)
→活動の日時、場所、内容、他の参加者について明確にしない、詳細を語らない、もしくはかなり後に事後報告する
世知辛いことだが、リタイア生活資金と身の安全は何があっても守らないといけない。
※逆に借金を公開するのも同様に危険だ。「借金を整理します」「借金を減らせます」という悪徳商法のターゲットになる可能性がある。
<参考>
個人情報の公開の危険性(総務省)