貯金の取り崩しで生きるのが一番安全に長生きできる

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加谷珪一『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス 2014) を読みなおした。

次の3つのうち、一番生き残る可能性が高いのどの人だろうか。

①起業が成功して高収入な人
②不動産や株を運用して儲けている人
③貯金を少しずつ取り崩して生活している人

わたしが本書を読んで思ったのは、③の「貯金を少しずつ取り崩して生活している人」が一番生き残る可能性が高いと感じた。

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すぐに転落するのは「収入」だけに頼る人

本書によると、一番転落する可能性が高いのは「収入」つまり「フロー」でお金持ちになる人だ。

フローでお金持ちになるということは、物やサービスを売って利益を出し、その利益が大きくなることを意味している。単純に考えれば、年収がどんどん上がり5000万円や1億円になったと考えればよい。フローでの儲けは手っ取り早いが、ヒットしていた物やサービスが売れなくなればすぐに収入が減ってしまう。

起業してヒットしたとしても、参入障壁が低ければ競争相手が殺到して最終的には安売り合戦になる。かと言ってニッチで勝負しようとしても市場が小さいので売上も少ない。

「フロー」に依存しているの中でも一番危険なのが「自分自身が唯一の商品」という人だ。

もし、本人が働けなくなったらすぐに無一文になる。

長期的に収入だけに頼るのはリスクが大きいというわけだ。

収入だけに頼らずに、計画的に貯金もしていったほうがいいだろう。

「正社員にさえなれたら一生安泰」と思い込む「正社員信仰」も危険だ。

本書によると、「年収1000万円、夫が大企業勤務で妻が専業主婦というパターン」が一番危ないそうだ。理由の詳細は本書を参照してほしいが、従来ならば「典型的な勝ち組のパターン」だったのだが、現在は「負け組予備軍」になっている。

ストックで儲ける人は寿命が長い

不動産や株のような「ストック」の値上がり益のような収入で儲ける人は「フロー」で儲ける人よりも寿命が長い。

なぜかといえば収入が不労所得だからだ。

「フロー」で儲ける人のように「自分自身が唯一の商品」というわけではないからだ。

不動産や株は「持っているだけ」で利益を生んでくれる。

一度まとまった資産ができれば、そう簡単になくなることはない。ストックをベースに事業を行っているお金持ちは、転落するにしてもゆっくりとしたベースで転落していく。

ただし、「借金をして投資」している場合は儲かるのも転落するのも早い。

自己資金で投資していれば、本書にあるように転落するにしてもゆっくり転落していく。

資産がゼロになる前に死んでしまえば勝ちだ。

貯金の取り崩しが一番安全

本書には書いていなかったが、ストックをベースに事業をするよりも生き延びられる可能性が高いのが、

貯金の取り崩しで生活する

というライフスタイルだ。

逃げ切り計算機」でしっかりとシミュレーションを行ったり、お金を使い過ぎないようにコントロールしながら貯金を取り崩して生きるのが一番リスクが低い。

貯金の取り崩しだけで生活できそうならば、「低リスクな人生」を送りたければ起業とか投資とか考えないほうがよさそうだ。

もしやるならば余裕資金の範囲で「プチ起業」とか「プチ投資」にとどめておいたほうが無難だ。

※貯金取り崩し生活のライフスタイルは、

45歳で退職し、月10万円ずつ貯金を取り崩して生きる『れんげ荘』

を参照してください。

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