お金持ちの研究書『となりの億万長者』(トーマス・スタンリー、ウィリアム・D・ダンコ)を読みなおした。
「お金に困らない人生活」、つまり「経済的自立」を目指している人に勇気を与える次の言葉が好きだ。
経済的にしっかりした基盤を持とうと考えているなら、きっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生、金は貯まらない。
p.140
「よい暮らし」は「高コスト生活」だから、お金は貯まらない。
本書によると、お金が貯まらない人は人生の目標は「仕事・キャリア」だと言う。
「たくさん稼いでたくさん使う」という目標を目指すのが「貯まらない人」だ。
働いて、金を使って、貯まらない
本書によると、お金が貯まらない人に「なぜ汗水たらして働いてお金を稼ぐのか?」と尋ねたら、「使うお金が欲しいから」という答えが返ってきた。
「ぜいたくな生活がしたいのだ」、と。
「お金が貯まらない人」は、カネのかかる生活を支えるために仕方なく働いている。
「カネのかかる生活」とは「金持ちを装う生活」だ。
つまり他人から「金持ち」と見られたいのだ。
見栄を張って。
参照見栄を張るお金があるなら、貯金したほうがいい。仕事を辞めやすくなるから。
収入の範囲内で生活する
お金を貯めるには収入の範囲内で生活することだ。
収入が低くても支出がそれ以上に低ければ何の問題もない。
損益分岐点を思いっ切り低くしておけばいい。
1990年代初頭までのバブル崩壊前は、正社員なら「借金してマイホームを買う」という「不動産投資」で儲けることができた。
しかし、今は不動産も株も将来どうなるかわからない。
となれば、なるべく現金を手元に残すしかない。
まずは手持ちのキャッシュを増やす。
投資はお金が貯まってからだ。