先日、こんなツイートを見つけた。
「みんなちがって、みんないい」の対義語が「揃いも揃ってみんなダメ」に爆笑したけど、今しがた見かけた「仮想通貨」の対義語が「リアルゴールド」で完全に腹筋崩壊。
— 竹山祐右@はやめブラストギア第4巻5/30発売! (@TAKE1127) 2018年5月10日
「みんなちがって、みんないい」とは「個性に優劣はない、すべてすばらしい」ことを表現した金子みすヾの詩の一節らしい。
わたしはこのツイートを見てふと疑問に思った。
「みんなちがって、みんないい」の対義語は「揃いも揃ってみんなダメ」なのか。
「対義語」を「否定」とみなして考えてみた。
結論を言えば、「みんなちがって、みんないい」の対義語は「おなじのもいる、またはダメなのもいる」という「ごくふつうの現実」を表すのではないか。
「みんなちがって、みんないい」を否定する
「みんなちがって、みんないい」は「みんなちがう、かつ、みんないい」とみなす。
「みんなちがう = A」、「みんないい = B」とすると、
A and B
となる。
「A and B」を否定すると、
A or B
だ(Aは「Aの否定」を表す記号)。
つまり、「Aでない、または、Bでない」となる。
参照【5分で覚えるIT基礎の基礎】あなたは論理演算がわかりますか? 第1回 | 日経 xTECH(クロステック)
「みんな」のなかには例外もいる
「Aでない、または、Bでない」だから、
「みんなちがう(A)」の否定 → 「(みんなのなかの一部には)おなじのもいる」
「みんないい(B)」の否定 → 「(みんなのなかの一部には)ダメなのもいる」
つまり、「みんなちがって、みんないい」の対義語は「揃いも揃ってみんなダメ」と「みんな」を全否定するのではなくて、「みんなのなかにはおなじのもいる、またはダメなのもいる」となる。
まとめ
- 「みんなちがって、みんないい」の対義語は「身も蓋もない現実」
- 「仮想通貨」の対義語はツイートの通り「リアルゴールド」