【ジャパンライフ事件】金融リテラシーがあれば損をせずにすんだのに

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fraud man

お金について少し勉強するだけで大きな損失を防げる。

「詐欺容疑でジャパンライフの元会長逮捕」というニュースをみた。

上記の時事通信の記事によると、ジャパンライフの商法は次のとおり。

  • 磁気ネックレスを客に数百万円で購入させる
  • 別の客に磁気ネックレスをレンタルする
  • レンタル料として購入者に年6%の配当を払う

【2020.9.21追記】上記の商法そのものが架空だったという報道がある(ジャパンライフ詐欺事件 平成18年から粉飾決算、当初から架空事業か(2020.9.20 SankeiBiz))。

わたしが「おかしい!」と感じたのは「年6%の配当」だ。

ふつうに考えたら、年に6%も配当金をもらえるわけがない

2020年の今は超低金利時代だからだ。

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長期金利と比較

ジャパンライフの配当金(年6%)が高すぎると感じたのは「長期金利」と比較したからだ。

「長期金利」の指標として「日本国債10年もの」の利回りを見てみる。

この記事を書いている2020年9月18日朝の日本国債10年もの(新発)の利回りは0.01%だった。

参照債券寄り付き 長期金利、横ばいの0.01% 売り買い交錯(2020.9.18 日本経済新聞)

年0.01%は「リスクなし」でもらえる利息だ。

なので、「長期金利を超える配当金をうたうビジネス」はすべてリスクがある、と思った方がいい。

ジャパンライフの「年6%」という数字は0.01%をはるかに超えているので「ハイリスクなビジネス」だといえる。

無リスクで年6%ももらえない

おそらく、ジャパンライフは客にリスクを説明していないと思われるので、客の中には「無リスクで年6%の配当をもらえる」と思ったのではないか。

例えば、500万円で磁気ネックレスを買うだけで年6%の配当、つまり年30万円もらえると「皮算用」したのだろう。

本当に年6%の配当を実現できるだけの「超優良ビジネス」なら、一般人に営業をかけて磁気ネックレスを売ったり貸したりするような、コストがかかる面倒なことをする必要はない。

ジャパンライフ自身が磁気ネックレスを客に直接レンタルして年6%の利益を得ればいい。

まとめ

今回のジャパンライフ事件の被害総額は約2,000億円らしい。

ジャパンライフの元会長が前首相の「桜を見る会」に招待されたかどうかで判断するのではなく「配当が高すぎるからハイリスクなのでは?」と察知できるだけの「金融リテラシー」があれば損をせずにすんだのに。

※上記は2020年9月18日現在の情報です。

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