1ヶ月以上遅れで部屋を大掃除していたら、テレフォンカード(新品)が出てきた。ちょっと得した気分。
しかし、テレフォンカードを使う機会がない。公衆電話なんて最近は全然使ってない。ふと思い出したのだが、テレフォンカードはNTTの電話料金の支払いに使えると聞いたことがある。しかしどうやって支払うのだろうか。近所の電話局に持ち込むのだろうか。
「未使用テレカで電話料金を支払える? 使用済みは使えない不思議をNTTに直撃取材!」(Business Journal)という記事によると、次のようにして支払うそうだ。
ーー支払う時はどうすればいいんですか?
担当者 こちらから手続きの用紙を郵送しまして、テレフォンカードと一緒に返して頂きます。1枚につき50円の手数料を頂き、残り分を通話料から落とす形になります。
ーーもし送ったテレホンカードの金額が、その月の通話料より多かったら、翌月に持ち越しになるんですか?
担当者 そうですね、次に越えた時に引かせていただくということです。
「担当者」というのは取材先のNTT東日本のことだ。1枚につき50円の高額な手数料をとるのだから、価値は相当劣化しているみたいだ。
事実、NTTは「電話代をテレフォンカードで支払われる」ことを嫌がっているらしい。同記事によると、
以前、ある番組で、テレホンカードで電話料金が払えるということを紹介しようとしたら、局の営業からストップがかかったことがある。番組も見た人たちに翌月の電話料金をテレホンカードで一斉に支払われたら、NTTが傾くというのだ。まさか。しかし営業がやめてくれと言ってくる以上、NTTにとっては望ましくない事態が起きるのはたしかだ。先に金をとっているくせしやがって。なんか頭にくる。
テレフォンカードはNTTの国民に対する負債だから、一斉にテレフォンカードの支払いが殺到すると銀行の「取り付け騒ぎ」のような状態となり、NTTの経営が危なくなるのか。でもそれは自業自得だろう。借金を勝手に作ったのはNTTなのだから。
NTTの有価証券報告をを見てみたが、貸借対照表の負債の部にはテレフォンカードの残高を示す項目は見つからなかった。経営に重大な影響をおよぼすのなら、キチンと残高を貸借対照表に掲載すべきだ。
テレフォンカードは使わなければそのままNTTの利益となる。使用期限を切られないうちに早めに使ったほうがいい。
<参考>
テレホンカードによる電話料金のお支払いについて(NTT東日本)