久しぶりにブログで読書記録を書く。
今回読んだのは『自分を大きく変える 偉人たち、100の言葉 ─Dr.苫米地式名言活用術』(苫米地英人著 TAC出版 2015)だ。
特に、お金に関する洞察は鋭い。
「お金は欲しい、でも収入を増やすために残業を増やしたり副業したりして疲れるのはやだ」という人におすすめ。
本書を読めば、お金に困る必要はないし、稼ぎが少ないからといって劣等感を感じる必要もないことがわかる。
「月収があと5万円増えれば生活が楽になる、バラ色の人生になる」と思い込んでいる人には理解できないかもしれない。
わたしが読んだのはKindle版だ。
ハイライトした箇所をいくつか紹介する。
収入を増やすな、支出を増やせ
まずは、この記事のタイトルにもなっている文だ。
お金があることは自慢になりません。でも、その人の“行為”は自慢になります。お金のある人が社会的価値のあることにお金を使えば、その人は自慢してもいいのです。
貯金がいっぱいあったり、大金を稼いでも何の自慢にもならない。
「年収自慢」「貯金自慢」「株で●億円稼いだぞ自慢」はネット上にあふれているが、お金をいかにうまく使って社会に役立てたかを自慢する人はほとんどいない。それだけお金をうまく使うのは難しい。
お金は「いくら持っているかではなく、いかにうまく使ったかがすべて」なんだと感じた。
お金が欲しいなら、いかに上手に稼ぐかを考えるのではなく、どのようにして社会に役に立てるか考えたらいいのです。なぜかというと、社会に役に立つことは、必ず何らかの付加価値を持っているからです。
金持ちになりたい人は、どうやって金を稼ぐかは考えず、どうやって社会に役に立つかだけ考えれば、自然にお金はついてくるのです。
お金が欲しいとすぐに思いつくのが「収入を増やす」ことだ。
しかし、収入を増やすのではなく、手持ちのお金を他人の役に立つことに使えたらお金は仲間を連れて帰ってくる。
これを投資という。
投資の発想がない人は「お金は使ったら消える」と思っている。
「支出=消費」という考えしかないのだ。
だから、必死になって財布のひもを締めて、収入を上げることばかり考えて心身を疲弊させていく。
「収入増=労働時間増=残業時間増+副業」だから、疲れるしかない。
貧乏の定義
お金に困ること、少額のお金しか使えないことを一般的に「貧乏」というが、本書では貧乏とは、
他人のものを欲しがるのが貧乏
と定義する。
「自分以外の人が住んでいる世界や持っているものを羨ましく思う心が、あなたを貧乏にしている」ということです。余裕がないと忘れがちですが、他人は他人、自分は自分です。
今すぐお金持ちになる方法
貧乏はいや?今すぐお金持ちになりたい?
お金で本当の満足が買えないのはみなさんご存知の通りです。人はそうなると余計なお金を使わなくなります。そして消費を抑えるようになり、残った分は貯金するようになります。このような人を金持ちといいます。
お金持ちとは「たくさん現預金を持っている人」でもないし「高額商品を消費する人」でもない。
収入の範囲、手持ちのお金で満足できる人なんだ、と本書を読んで感じた。
まとめ
収入を増やすのにがっつくのはやめて、うまくお金を使える人になれば、結果的に収入が増えてくる。