会社を辞める前は、タイトルのようなことを考えていた。
しかし、「年100万円ぽっちで生活するのなら、嫌々でもサラリーマンを続けた方がマシだ、そんな貧乏くさいことできるか!」と思う人が圧倒的多数だと思う。
住宅ローンやクルマの維持費や子供の養育費やスマホ代なんかで固定費をパンパンに膨らませている家計が支出を年100万円にできるわけがないから、気持ちはわかる(たぶん)。
わたしはちょっと違ってた。
「豊かさとは終身雇用を担保として右肩上がりで固定費を膨らませ続けること」という日本のサラリーマン業界の常識とは相容れない考え方だ。
「年100万円で生活できる?ならば今の貯金額でもすぐに退職できる、ラッキー!」と喜んだ。
年100万円でどうやって生活できるかは『暮らしてわかった!年収100万円生活術』(横田濱夫(著))を参照してほしい。
それほど、サラリーマン時代の末期は会社に行くのがイヤだった。
特に、毎朝通勤するのがイヤ。
起きたときに天気を心配するのがイヤ。
満員電車がイヤ。
その他、会社勤めでイヤなことがあと500個くらい続くのでここでは省略する。
イヤなことを手持ちの貯金で解消できるなら、やるしかないでしょう。
で……40代の前半で会社を辞めた。
「毎朝通勤しなくていい生活」がこんなにラクだなんて思わなかったから、もう「就職して通勤」なんかできない。
本当に年100万円で生活してるのか
退職後は年100万で暮らしているのか?
暮らしていない。
年間100万円超は使っている(笑)。
現時点(2017年9月)で退職して5年以上経過しているが、支出が100万円以内におさまった年度は1回もない。
国民年金保険料を全額免除したりして、支出を年100万円以内に抑えようと思えばできるが、やってないだけ。
幸い、株高でかつ収入があるから。
早期リタイア生活は忙しい
想定外だったのが、早期リタイアしても何かと「忙しい」こと。
朝から晩まで家でゴロゴロなんてできない。
5時に起きて散歩したり、ブログを書いたり、図書館に行ったり、たまに旅行に行ったり、平日の午後に昼寝したり……忙しい。
ああ、忙しい。
忙しいといっても、サラリーマン時代のような「やらされ仕事」で忙しいのではなく、自分でやりたいことをやるのに忙しいから、ストレスはない。