わたしが会社を退職したのは2011年だった。
世間は東日本大震災の混乱が続いていた。
株価は、日経平均株価が8千円台で、2020年3月の新型コロナウイルスの暴落時よりひどかった。
先の見通しがまったくない状況で、退職した。
理由は3つある。
理由①:退職のタイミングが来た
すでに退職の意思を固めていたものの、退職を上司に切り出せないでいた。
どうやって退職していいかわからなかったからだ。
オフィスで上司の席まで行って「退職させてください(笑)」と言えばいいのか、メールで伝えればいいのか、どうやって意思表示するか悩んでいた。
もう何年も前の、サラリーマン時代末期の話だが……。
早期退職することを固く心に決めて、上司に退職を切り出そうという所までこぎつけた。...
ある日、偶然にも会社で上司と会議室で2人きりになる瞬間があった。
「今しかない!」と確信して、上司に退職の意思を伝えた。
理由②:貯金があった
2つめは身も蓋もない理由だが、「貯金」があったからだ。
一生遊んで暮らせるほどの莫大な貯金があった……わけではない。
年金も合わせれば、平均寿命程度まで慎ましい生活ができる程度の貯金だ。
サラリーマン投資家のブログをいくつか読んでいると「会社を辞めたい、でもお金が足りない」と愚痴っているのをよく目にする。
わたしもサラリ...
実際に退職してみると、辞める前に想定したよりは意外に貯金の取崩しは少なかった。
「早期退職後は貯金の取り崩しで生活費を捻出する」という計画を立てている人も多いと思う。
わたしも退職前は、会社を退職したら生活費のかな...
「貯金あったから」よりも大きな退職理由が次の3つめだ。
理由③:時間の無駄をやめたい
3つめの理由は「時間の無駄をやめたいから」だ。
サラリーマン時代の末期は「会社にいる時間 = 無駄な時間」と強く感じていた。
退職を先延ばしにすれば、給料が入ってくるからお金の心配はしないですむ。
しかし「自由時間」はどんどん減っていく。
もったいない!
という思いが頂点に達したとき、理由①がやってきた。