会社を早期退職してセミリタイア生活に入ってもなお「家計の黒字」にこだわると苦しい。
日々の生活が「貯蓄が減る恐怖との戦い」になるからだ。
お気楽なセミリタイア生活にするには「セミリタイア生活 = 貯蓄取り崩し生活」だと割り切ることだ。
つまり、「セミリタイアしたら貯蓄は減っていくのがふつう」だと思うこと。
そのために「セミリタイア1年目から赤字に慣れておく」ほうがいい。
わが家計の収支推移
わたしのセミリタイア生活1年目からの収支の推移は次の記事に記載してある。
退職した年の翌年(セミリタイア生活1年目)から赤字で、5年間「赤字会計」が続いた。
理由は2つ。
- たいして働いていない
- 配当・利息収入が少ない
確かに、アベノミクスの株高で資産は増えたが、収支は赤字だった。
資産も順調に右肩上がりだったわけではなく、大幅な減少も経験した。
黒字は「たまたま」
家計が黒字になったのはセミリタイア生活6年目の2017年度だった。
「家計の黒字」を目標にして収入を増やす努力をしたわけではない。
たまたま黒字になっただけだ。
正直、家計が黒字になって驚いた。
今後も無理に黒字にしようとは思わない。
黒字にこだわると苦しい
黒字にこだわると「ある程度の収入」を維持しなければならない。
つまり「ノルマ」が発生する。
ノルマを達成するために、労働時間を増やしたり、リスク資産を増やして配当増を狙ったりしなければならない。
黒字にしようと思えば、ある程度の収入を確保しなければならない。
つまり「稼ぐ」ことに時間を取られる。
「自分のための自由時間」がなくなってしまう。
「稼ぐ」ことに血道を上げる生活になってしまうと「セミリタイア」でなくなる。
これはいやだ。
わたしの人生では「黒字会計の優先度」は低い。
「黒字にこだわる = 赤字が怖い」だから、「貯蓄が減る恐怖」と死ぬまで戦わなければならない。
支出を上回る収入や資産増のため、「貯蓄減少」という鬼に追いつかれないよう、死ぬまで走り続けなければならない。
退職した当初から貯蓄が減ることを怖がらなければ、黒字にこだわる必要はない。
「株高で資産が増え続けなければならない!」とこだわる必要もない。