早期退職するときの永遠のテーマ、
いくら貯金したら安心して40代で早期退職できるのか?
について考えてみた。
「安心」というのは日常生活でお金の不足による恐怖感や焦燥感を感じないで生活できることだ。
まずは2年分の生活費を貯金する
わたしが投資を考えるきっかけとなった本、木村剛『投資戦略の発想法―ゆっくり確実に金持ちになろう』によると、
「生活レベルを落とさずに2年間生活できるお金」
ということだった。
本書では「生活防衛資金」と呼んでいる。
二年分の貯えがあれば、一年間は悠々自適で余裕をもって次の職場を探せるでしょう。あせってとにかく何でもいいから仕事をくださいと頭を下げて回らずにすみます。足下を見られずに、対等な立場で交渉するためにも、二年間の猶予はほしい。最初の一年がダメでもあと一年あると思えば、心の安寧を保つことができます。
本書p.68
まだバリバリとサラリーマンをやっていた頃、「よし、まず2年分の貯金を確保しよう」と思った。
「2年分の生活費」というのは仕事が見つかる(もしくは仕事が軌道に乗って収入が安定する)までのつなぎ資金だ。
もし2年分では不安なら、自分で期間を3年なり5年なり、調整すればいい。
10年分の生活費なら十分か
現在の年間生活費の10年分あれば十分だろうか?
民間企業の平均年収は408万円だった。
参照平成24年分民間給与実態統計調査結果について(国税庁)
なので、10年なら4,080万円が必要だ。
4,080万円のお金がもしあったら……わたしなら次のように考えて退職する。
「4,080万円なら年150万円で暮らせば27.2年持つ(インフレは無視する)。
40歳で退職したとして、完全に無収入でも67.2歳までいける。
4,080万円というキャッシュを貯める実力を持ちながら、いくらなんでも27年も無収入なんて考えられない」。
退職して定収入がなくなれば自然に財布のヒモは固くなる。
フルタイムで働かないから「ストレス解消費」や「見栄を張るための費用」のような余計な支出はなくなる。
サラリーマン時代と比べたら、確実に支出は減る。
仮に月33万円コンスタントに使っても10年持つ。
一介のサラリーマンがリタイアして月33万円も使うなんて、どんな豪遊生活を送る気だ(笑)。ありえない。
退職後に何をするのか、、、お金があるならその間にゆっくり考えればいいじゃないか。
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